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セラフィナイト ライブ・アット・モーション・ブルー・ヨコハマ/竹内直
実力派テナー奏者、竹内直のカルテットによる待望のライブ版!

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竹内直 / tenor sax
片倉真由子/ piano
井上陽介 / bass
江藤良人 / drums



2013年 2月20日発売
製品番号 WNCJ-2244
¥2.800(税込み)

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    Seraphinite  
    Live at Motion Blue yokohama
    Nao Takeuchi

    1. Seraphinite
    2. Luiza
    3. Amber
    4. I've never been in love before
    5. Como siento yo
    6. Kokiriko

極めて正しいジャズの姿を示した瞬間の記録

スクリーンショット(2013-01-20 16.23.15).pngおそらく竹内直が発した“ジャズ”には、彼が体験してきたこのような背景と意味が潜んでいる。それはジャズという名前のついた音楽を志した者にとって永遠のテーマであるとともに、「ジャズは死んだ」と言われる時代以降に(人間としてのみならずミュージシャンとしての)成長期を過ごさざるをえなかった者にとっては、より“コダワリ”を感じずにはいられない部分なのではなかろうかと思うのだ。
 とくに竹内直の場合は、ポスト「ジャズは死んだ」世代の現役ミュージシャンであるにもかかわらず、エルヴィン・ジョーンズら「生きたジャズ」を伝えるジャズメンたちとの共演を通して、「音楽=ジャズにあるべきもの」を無意識に学び取っているという貴重な存在である。その結果、彼のうちなる欲望が「“生きた”ジャズをやらなければならない」と疼いたのだとしても無理はない。従って本作は、竹内直というジャズの正統なる継承者に埋め込まれたDNAの発露によって生み出された、極めて正しいジャズの姿を示した瞬間の記録であると言えることになる。
 おそらくボクは、彼の「ジャズの枠にとらわれない」という表層的な行動にのみ注目していたため、彼の本質から湧き出たサウンドに違和感を(勝手に)感じていたのだろう。しかし、「ジャズの枠にとらわれない」ことは「ジャズを無視する」ことではない。竹内直は、自分を導いてきたジャズから離れようとするのではなく、正面から対峙して、そこから得た真意を次へと渡そうとしている。それがすなわち、Something New=竹内直の新たな魅力として、ボクの心に突き刺さってきているのではないだろうかという“答え”が、彼との話を終えてからジンワリと浮かんできた。

text: 富澤えいち

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竹内直インタビュー&CDレビュー掲載

『JaZZJAPAN vol.31』(2013/2/23)
『intoxicate vol.101』タワーレコード発行のフリーペーパー(2013/2/20)




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竹内直 タケウチナオ
バイヤード・ランカスター、スティーブ・グロスマンに師事。参加バンドは山下洋輔(p)、五十嵐一生(tp)、KANKAWA(org)、荒巻茂生(b)、酒井俊(vo)、など。主な共演者は、エルビン・ジョーンズ(ds)、フレディー・ハバード(tp)、を始め森山威男(ds)、板橋文夫(p)、峰厚介(ts)、林栄一(as)等。リーダー・アルバムとしては1996“ライブ・アット・バッシュ”をデビューとして2010“オブシディアン”までの8枚をリリースしている。独自の音色と幅広い表現力で多くの支持を得ていて参加アルバムも多数。


Seraphinite Live at Motion Blue yokohama
Nao Takeuchi

1. Seraphinite 11’13
2. Luiza 10’49
3. Amber 9’10
4. I've never been in love before 8’08
5. Como siento yo 7’09
6. Kokiriko 12’00

  member
  Nao Takeuchi / tenor sax
  Mayuko Katakura / piano
  Yosuke Inoue / bass
  Yoshihito Eto / drums

Produced by Nao Takeuchi
Engineered by Koki Nishimura
Recorded at Motion Blue Yokohama Live Recording 2 July 2012
Mix & Mastering : Hiroshi Sato
Design : Takeshi Kimura
Photos : sachi